奨学金とは

奨学金は、進学などの学費を給付してくれたり、低い利息でお金を借りることができる制度です。経済的な理由で進学を諦めようかと思っている方でも奨学金を受けることで進学が可能になるかもしれません。

また、経済的に困っていなくても給付される奨学金もあり、少しでも学費を節約したければ奨学金について知っておいて損はありません。

この記事では奨学金とはどのようなものなのか、多くの方が利用される日本学生支援機構の奨学金や民間の奨学金について具体的な例を挙げながら詳しく解説していきます。

スポンサードリンク

 


奨学金とは

奨学金は学ぶのに必要なお金を学生本人がお金を借りることができます。

奨学金には貸与型と給付型がある

借り先としては「国」か「民間(都道府県や市町村含む)」があり、奨学金には「貸与型」と「給付型」の2種類があります。

貸与型は、借りた奨学金を返還していかなくてはなりません。

貸与型の中にも、利息をつけて返還する必要がある有利子タイプのものと、利息をつけずに借りた額だけを返せば良い無利子タイプのものがあります。

給付型の奨学金は、返す必要はありません。簡単にいえば、お金がもらえるということです。
いままで国の奨学金に給付型のものはなく、有利子の貸与型と無利子の貸与型のみでしたが、2018年度より国の奨学金でも給付型の取扱が始まりました。

どの奨学金にもいえることですが、奨学金に申し込むためには一定の基準を満たしている必要があります。

その基準については奨学金の運営団体や奨学金の種類によって異なります。そのため、申し込みを考えている奨学金が提示している基準に当てはまるかどうか、また、自分が申し込むことができる奨学金はどこのどのタイプのものなのか早めに目星をつけておくようにしましょう。

奨学金はどんなことに使えるの?

教育ローンでは申込時に使途を確認できる書類を提出しなくてはなりませんが、奨学金の使途は明確に限定されておらず、使途を客観的に示す領収書といった証明書の提出も不要な場合も多いです。

では、学生生活に関係することなら何に使ってもよいのでしょうか?

基本的には、学費(授業料、教科書などの書籍費、レポートを作成するためのパソコン購入費などの教材費)、学校までの電車やバスといった交通費、下宿先の家賃、最低限の生活費などが奨学金が利用できる範囲ではないでしょうか。

サークルの活動費にも奨学金を使うことができますが、いわゆる飲みサークルのような娯楽系のサークルに所属して、ただ遊んで楽しむということを頻繁に行いたいがためだけに奨学金でお金を借りて使うのはどうなのかなと思います。

もちろん、学ぶ分野と関係のあるサークルや学ぶ分野とは関係がなくても自分のスキルアップに繋がるサークル(たとえば医学部だけれど英会話ができるように英会話サークルに入るなど)に所属し、そのサークルの活動費に充てることはOKだと思います。

奨学金の使いみちとして不適切な例としては、生活費の一部だから…とタバコやお酒などの嗜好品や、ハイブランドのバッグ、通学に必要だからと学習に関係のない趣味性の高い高額なバイクや車などの購入などです。こうした「ぜいたく」に奨学金を充てるのは奨学金の使いみちとして違和感があります。

なかには「給付型ならまだしも、貸与型であれば自分が返していくお金なんだから自分が何に使おうと勝手だ」というふうな主張をする方もいるかもしれません。

しかし、無利子やとても低い利子でお金を貸してくれたり、給付を行ってくれるというのは、学ぶ意欲があるけれど経済的な理由で修学が困難な学生を支援するための救済措置や優秀な学生を応援したいという社会の厚意にほかなりません。

その救済措置や厚意を「自分が返すのだから自分が何に使ってもいい」というのは少し違うと思います。

奨学金の採用人数や資金には限りがあり、もしかしたら人数の都合でお金を借りることができなかった人や、運営資金の都合で必要な金額が借りれなかった人がいるかもしれないのです。

奨学金がどのような目的で運営されているか考え、ひとつでも多くの教養を身につけるために奨学金を利用してほしいと思います。

スポンサードリンク

 

教育ローンと奨学金の違いは?どちらを優先的に検討する?併願可能?

教育ローンは借りたお金に利息をつけて返していかなくてはなりませんが、奨学金は返還するにしても無利子のものや、全く返還する必要がない給付型のものがあります。

まずその点が教育ローンと奨学金とで大きく異なる部分と言えるでしょう。

また、教育ローンは、基本的には学生の保護者がお金を借りて保護者が返していくものです。

一方、奨学金は学生本人が借りて学生本人が返していくものになります。借りる人と返す人が教育ローンと奨学金とでは異なるというのも大きな違いといえます。

奨学金と教育ローン、どちらを優先的に検討するべきかについては、まずは奨学金を受けることを優先的に検討することをおすすめします。

なぜなら、奨学金であれば返さなくていいものや無利息で借りられるものがあるからです。

利息があるものであっても、教育ローンの金利に比べれば低い金利でお金を借りることができます。

ただし、借りることのできる限度額が少なかったり、借りることができる条件が教育ローンよりもやや厳しめであることが多く、また、条件にあてはまっていても申し込みが多数あり奨学金を受けることができない場合もあります。

奨学金と教育ローンを併用することもできる場合があるため、奨学金を優先的に検討して足りない部分を教育ローンでまかなったり、奨学金がだめなら教育ローンに申し込むというようようなスタイルを選ぶ方もいます。

スポンサードリンク

 

国の奨学金(日本学生支援機構の奨学金)とは?

奨学金のなかでも最もポピュラーなのが国の奨学金です。いわゆる、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金について説明していきます。

※日本学生支援機構の奨学金についてはこちらのURLを参考に執筆しています。2018年10月現在の情報で執筆していますので、借りる検討をしている方は都度最新のものを確認するようにしてください。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/index.html

日本学生支援機構の奨学金の目的や種類

日本学生支援機構の奨学金は、国の教育事業の一つです。教育の機会が均等になるよう、意欲と能力のある学生が自らの意志と責任において学ぶことができるようにという目的で実施されています。利用できるのは、大学院・大学(学部)・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)で学ぶ学生です。

日本学生支援機構の奨学金には、無利息でお金を借りられる第一種奨学金と利息をつけて返還する必要がある第二種奨学金とがあります。また、2018年度から返還する必要がない給付型の奨学金も本格的にスタートしました。

日本学生支援機構の奨学金へ申し込める基準は?

それぞれの奨学金には申し込みの基準があります。第二種奨学金よりも第一種奨学金、第一種奨学金よりも給付型奨学金のほうが基準は厳しいです。

基準を満たしていても、申し込みが多数の場合などには、より経済的に困窮している方や学力の高い方が優先されて奨学金を受けることができないこともあります。

・給付型奨学金の場合
学力基準あり(一定以上の学力を満たす)、高校からの推薦が必要です。住民税非課税世帯や生活保護世帯、児童養護施設などの入所者を対象としています。

・第一種奨学金の場合
学力基準あり(高校の場合5段階評価で平均評定3.5以上)、給与所得で4人世帯の場合の収入の上限目安が747万円です。

・第二種奨学金の場合
学力基準あり(平均水準以上であること)、給与所得で4人世帯の場合の収入の上限目安が1,100万円です。

第二種奨学金は学力基準において、特定の分野で優れた資質を有していたり、学習意欲があり確実に修業が可能な場合も学力基準を満たすと判断されます。

つまり、科目の成績は芳しく無くても部活動で優秀な成績を納めている方であれば基準に足りていると判断されることもあります。

なお、第一種奨学金、第二種奨学金とも住民税非課税世帯、生活保護受給世帯、児童養護施設入所者など社会的な養護を必要とする方は基準を満たしていなくても申し込むことが可能です。

スポンサードリンク

 

日本学生支援機構の奨学金の申し込み先や申し込み時期

日本学生支援機構の奨学金には、予約採用と在学採用とがあります。

予約採用の時期は、奨学金を受ける年度の前年度の4月以降です。在籍している学校が窓口になります。予約採用は進学先が未定であっても申し込みが可能です。

例えば、高校3年生の子どもが来年進学を予定しているけれど進学先が決まっていないという場合でも申し込みが可能です。先々の教育資金が心配な場合は、予約採用に申し込んでおくと安心です。

在学採用の募集は毎年春に行われます。ただし、給付型の奨学金は在学採用がありませんので注意必要です。在学採用の募集があるのは貸与型の奨学金のみです。

申込期間は学校によって異なりますので学校の案内に従って手続きをする必要があります。

日本学生支援機構の奨学金はいくら借りれる?

日本学生支援機構の奨学金は、奨学金の種類、進学または在籍する学校、自宅からの通学か下宿かなどによって借りることのできる金額が異なります。

給付される・借りることのできる月額は次のとおりです。第一種奨学金や第二種奨学金は記載されている金額から選んで借りることができます。

<給付型奨学金の場合>
給付型は大学、短大、高等専門学校、専修課程のいずれも次のような金額になります。

国公立自宅通学:2万円
国公立自宅外通学:3万円

※ただし、国公立大学等で授業料全額免除が適用される場合、国公立自宅通学の場合は給付なし、国公立自宅外通学の場合は2万円に減額されます。

私立自宅通学:3万円
私立自宅外通:4万円

参照:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/__icsFiles/afieldfile/2018/06/25/h31yoyaku_kyuhuannai.pdf

<第一種奨学金の場合>

国公立大学自宅通学:2万円、3万円、4万5千円
国公立大学自宅外通学:2万円、3万円、4万円、5万1千円
私立大学自宅通学:2万円、3万円、4万円、5万4千円
私立大学自宅外通学:2万円、3万円、4万円、5万円、6万4千円
国公立短大や高専など自宅通学:2万円、3万円、4万5千円
国公立短大や高専など自宅外通学:2万円、3万円、4万円、5万1千円
私立短大や高専など自宅通学:2万円、3万円、4万円、5万3千円
私立短大や高専など自宅外通学:2万円、3万円、4万円、5万円、6万円

<第二種奨学金の場合>
2~12万円の範囲で1万円単位で借りることができます。私立の医学・歯学の場合最高額から4万円、私立の薬学・獣医学の場合最高額から2万円の増額が可能です。

また、入学月を始期として奨学金の貸与を受ける方で条件を満たせば、入学月の基本月額に入学時特別増額貸与奨学金として10万円・20万円・30万円・40万円・50万円のいずれかの金額を増額して借りることができます。ただし、入学前の貸与ではないので入学金に充てることはできません。

参照:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/oyakudachi/__icsFiles/afieldfile/2018/03/07/jasso_guidebook2018_1.pdf

<大学院へ進学する場合>
大学院への進学の場合、第一種奨学金の場合は修士課程と博士課程とで選択できる金額が異なりますが、第二種奨学金は修士課程と博士課程とで選択できる金額は同じになります。

また、第一種奨学金でも第二種奨学金でも大学院生が利用する場合は自宅通学か自宅外通学かの区別はなくなります。

大学院修士課程第一種奨学金:5万円、8万8千円
大学院博士課程第一種奨学金:8万円、12万2千円

大学院第二種奨学金 修士博士とも:5万円、8万円、10万円、13万円、15万円
(第二種奨学金の場合、入学時特別増額貸与奨学金として10万円・20万円・30万円・40万円・50万円のいずれかの金額を増額して借りることができます)

参照:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/oyakudachi/__icsFiles/afieldfile/2018/03/07/jasso_guide2018_1.pdf

スポンサードリンク

 

第二種奨学金の利息は安い?どうやって計算されるの?

第二種奨学金を借りる場合、利息は「利率固定方式」か「利率見直し方式」の2つの方式がのいずれかで計算されます。

教育ローンなどお金を借りる場合は、借りる時点で利息の利率が決まっていますが、日本学生支援機構の奨学金の場合は貸与終了月の利率が適用されます。

そのため、借りる時点では利率がどのくらいになるのか誰にもわかりません。しかし、法令によって利息の上限は3%と決まっています。また、2016年以降、金利の下限が0.1%から0.01%に引き下げられました。このことをふまえると教育ローンなどと比較してもとても低い金利で借りることができるということがおわかりいただけると思います。

さて、利息の算定方式についてもう少し詳しく説明していきましょう。

利率固定方式は返済終了まで利率が変わりません。市場金利が上昇した場合も下降した場合も、返還利率は貸与終了月に決定したもののままです。ローンでいうと固定金利にあたります。

利率見直し方式の場合は、5年に1度利率の見直しがあります。市場金利が上昇した場合は貸与終了時の利率より高い利率が適用され、市場金利が下降した場合は、貸与終了時の利率より低い利率が適用されます。ローンでいうと変動金利です。

奨学金申込時にどちらかの方式を選択することになります。選択した方式は貸与終了年度の限られた期間であれば1度だけ選択し直すことが可能です。

では、実際に日本学生支援機構の第二種奨学金の利率はどのくらいなのか見てみましょう。

平成19年以降に奨学金の受け、平成30年10月に貸与終了した場合、

基本月額の利率固定:0.33%
基本月額の利率見直し方式:0.01%
増額分の利率固定:0.53%
増額分の利率見直し方式:0.21%

となっています。

※利率についてはhttps://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/riritsu/riritsu_19ikou.html#h30を参照しました。

利率固定方式の利率が利率見直し方式の30倍以上になっていますので、利率見直し方式のほうがお得に借りられるように思いますね。ただし、金利の変動を受けますので、貸与終了月には市場金利がどうなっているのか、またさらにその先の返済期間ではどのような状況になるのかは正確にわかりません。

利率固定方式のほうは、利率が上がることはないので安心感があるのと返済の計画が立てやすいというメリットがあります。

スポンサードリンク

 

民間の奨学金

日本学生支援機構以外にも奨学金を運営している団体はあります。それらは民間の奨学金に分類され、学校によるものが多く、次いで地方公共団体、さらに公益財団法人などが独自に行なっている奨学金などがあります。

学校の奨学金は成績優秀者や特定の条件を満たす人を対象としており、返済する必要のない給付型を採用しているパターンが多いです。

また、奨学金という形とは少し異なりますが、授業料減免や授業料全額無料、成績優秀者に報奨として給付という形式で学費をサポートしてくれる場合もあります。

民間の奨学金は経済的な基準を設けずに募集している場合もあります。進学が困難なほど困窮はしていないけれど、学費を節約したいという方は民間の奨学金を中心に応募できるものを探すとよいでしょう。

学校が独自で奨学制度を設けている例

高校や大学、専門学校が独自で奨学制度を設けている場合も多いです。自分の志望校には奨学制度があるのかどうか、あるとしたらどのような人が対象になるのかをチェックしておきましょう。

次の2つの例を見てください。

【学校が独自で給付型の奨学金を設けている例:玉川大学】

ファーストイヤー奨学金:大学1年生が対象。春学期の学業成績が優れ、就学継続の意志が強固で、教育上経済的な援助が必要である者20名を対象に30万円を給付

玉川奨学金:大学2年生以降が対象。学業的・人物的にも優れ、就学継続の意志が強固で、教育上経済的な援助が必要である者30名を対象に30万円を給付

参照:http://www.tamagawa.jp/university/life/life_support/scholarship.html

【授業料を学校が負担してくれる例:国士舘大学】

返還義務なし、対象は上位50名。デリバリー入学試験および、C方式入学試験Ⅰ期(大学入試センター試験利用)の受験者全員を対象に、候補者を選抜。成績上位者50名(総得点80%以上の方)に、入学金や授業料、施設設備費、教材費を原則4年間免除する「成績優秀奨学生制度」

参照:https://www.kokushikan.ac.jp/allabout/test/521.html

この2つの例から、お金を給付してもらえるパターンとお金の給付はないけれど学費を免除してもらうことができるパターンがあることがわかると思います。

また、入学後の条件で奨学制度が受けられるパターンと、入試の成績で奨学制度が受けられるパターンがあります。

入試の成績で受ける奨学制度は、入試の方式によっては対象とならない場合があります。入試結果での奨学制度を狙うならば、対応している入試方式で受験する必要があり、受験申込前から調べておく必要があることがおわかりいただけると思います。

また、成績優秀という条件だけでなく、成績優秀かつ経済的に支援が必要と判断されなければ奨学制度を受けられない場合もあれば、経済状況にかかわらず奨学金を受けられる場合もあります。

前者のパターンでは、せっかく優秀な成績を収めても世帯年収などが高いと奨学制度を受けられない可能性もあります。

スポンサードリンク

 

学校以外の奨学金の例

学校以外の民間の奨学金は、地方公共団体や公益財団法人が運営していることがほとんどです。

地方公共団体の奨学金は、市町村や都道府県、教育委員会などが運営しています。他の奨学金と併用できないことも多いので注意が必要です。

また、民間の奨学金の中には特定の分野を学ぶ学生向けに特色ある奨学金を提供していることもあります。

民間の奨学金の例として、筆者が大学生のときに奨学金をいただいた公益財団法人大幸財団を例に説明します。

大幸財団では、愛知県内の高校生、大学生、大学院生、留学生、研究者向けに多数の奨学制度や助成制度を設けています。このうち、大学生が応募できるのが育英奨学生、丹波奨励生という2種類の奨学金でした。

育英奨学生の内容は「時代に対応する優秀な人材を育て、地域社会の充実向上を図るため、愛知県内の大学に在学する学生を対象に、大学長等から推薦された者に財団選考委員会の審査を経て給付する。」というもので大学での学習成績が採用の審査に大きく影響します。

一方、丹波奨励生の内容は「地域における学芸文化の向上のため、芸術・文化・体育・運動競技等において優れた成果をあげた者を奨励するために給付する。」となっています。

つまり、勉強で優秀な成績を収める以外にも、芸術分野やスポーツの分野で優秀な成績を収めることで奨学金をもらうこともできるわけです。

参照:http://www1.s3.starcat.ne.jp/daiko-f/jyosei_07.html#%E8%82%B2%E8%8B%B1

他にも、医療分野を志す学生であれば病院から奨学金を受けることができる場合もあります。

一例として、帝京大学グループ看護学生奨学金制度についてご紹介します。

この奨学金は看護師、助産師を養成する学校に在学する看護学生で、卒業後、帝京大学グループの各病院に看護師、助産師として勤務する人が対象です。

月額3万円帝京大学医学部附属病院・帝京大学医学部附属溝口病院に勤務する場合は月額3万円、帝京大学ちば総合医療センターに勤務する人は月額5万円を貸してもらうことができます。帝京大学に在籍していなくても、帝京大学グループの病院に勤務するという条件で貸してもらえるというところはひとつのポイントだと思います。

ただし、卒業後の進路選択が自由にできないことはよく考える必要があります。

参照:https://www.teikyo-u.ac.jp/career/financial_support/scholarship/scholarship_system/nurse_scholarship.html

医療系の人材不足という背景もあるためか看護などの医療系の学問については、卒業後に特定の病院で勤務することを条件に奨学金の提供をしている例がたくさん見受けられます。

学校や地方公共団体、公益財団法人の奨学金については日本学生支援機構のHPから検索が可能です。

スポンサードリンク

 

新聞奨学生とは?

新聞社も奨学金を提供していますが、他の奨学金とは少し性質が異なり、働きながら学校へ通うことになります。

新聞の販売店で新聞配達や集金、チラシの折込などの仕事をすることで奨学金を無利子で借りることができ、卒業まできちんと働けば返済は免除されます。

また、奨学金とは別に給与も支払われるという制度です。寮や新聞の販売店のなかの一室など住む場所や朝夕の食事も無料で提供されるため、生活費をぐんと抑えることができます。入学前にお金を借りることができるので、入学金をまかなうことも可能です。

新聞奨学生になると、朝刊の配達を終えたら夕刊の配達時間までは学校で勉強することができます。配属先の販売店や奨学会によって待遇や条件が異なり、夕刊の配達をしなくていいコースなど様々ありますが、一般的に新聞奨学生の生活はほとんど休む暇がなく大変なようです。

夜が明けないうちから起床し、仕事をして学校へ行き、サークル活動にも参加せず、また夕刊配達へ向かうという生活を繰り返さなければなりません。

夕刊配達に間に合うように午後の授業を学校公認で途中で抜ける必要があることもあるようです。あまりの大変さに心身を壊してしまったり、勉強に支障が出て途中でやめてしまう人も少なくないようですが、途中でやめてしまった場合は借りていたお金を一括で返済しなくてはなりません。

メリットも大きいですが、新聞奨学生をやり遂げるには、並々ならぬ体力と気力が必要なようです。

スポンサードリンク

 

奨学金とは「まとめ」

奨学金には日本学生支援機構が運営する国の奨学金と、その他の団体が運営する民間の奨学金とがあり、それぞれについてご紹介しました。

とくに日本学生支援機構の奨学金へ申し込む方が多いと思います。奨学金は低金利といわれる国の教育ローンよりもさらに低い利率で勉強のための資金を借りることができます。とはいえ、奨学金は学生本人が借りて学生本人が返していく「借金」でもあるということを忘れてはいけません。

貸与型の奨学金は多くの方が利用できる一方で、返還の必要がない給付型の奨学金は限られた人しか利用できず、さらに応募も集中するため受けるのは大変です。

しかし、実際に給付型の奨学金をもらっている人がいることも事実です。日本学生支援機構の給付型の奨学金の申し込み条件に当てはまらなくても、民間の団体の給付型奨学金であれば申し込み条件に当てはまるかもしれません。

また、経済的に困っていなくても、頑張っている人を応援するという意味合いで勉強やその他の分野で優秀な学生に対して給付される奨学金もあります。もらって損はないはずですので、応募条件に合う給付型奨学金には積極的に応募するべきだと思います。

奨学金でお金を借りるメリットとデメリット

まとめとして、奨学金を借りるメリットとデメリットを3つずつ挙げてみました。今までの内容も思い出しつつ奨学金を検討する際の参考にしてみてください。

【奨学金でお金を借りるメリット】

①給付型なら返還不要:給付型の奨学金であればお金を返還する必要はありません。

②教育ローンよりも利息が安い:貸与型であっても教育ローンと比べると利息は格段に少なく済みます。無利子で貸してくれる場合もあります。

③申し込み条件が幅広い:教育ローンのように世帯年収が少ないと借りられないといったことがなく、学業成績だけでなくスポーツや芸術分野の成績なども利用条件として考慮してもらうことが可能です。入試時の成績によっては学費を免除という形で奨励が受けられるタイプもあります。

【奨学金でお金を借りるデメリット】

①借りられる総額が教育ローンより少なく、受け取り時期が入学後の場合が多い:借りられる金額が少なく、奨学金だけでは必要な金額が準備できない可能性もあります。また、他の奨学金と併願ができない奨学金もあるので注意が必要です。さらに、奨学金が受け取れるのは入学後のことが多く、入学前に支払わなくてはいけない入学金や試験のためにかかる受験料といった費用を準備することができません。

②奨学生ならではの制約がある場合もある:看護学生の奨学金のように就職先が限定されたり、新聞奨学生のように生活が制限されることがあります。とくに、就職先に関しては大学卒業が近い時期ならまだしも、大学へ入学したての早い段階に決めてしまうとあとで困るかもしれません。

③申し込んでも借りられない場合がある:教育ローンのような審査はありませんが、採用人数よりも申し込みが多かった場合、借りられないことがあったり、借りられたとしても借りられる金額が少なくなる可能性もあります。

スポンサードリンク

 

民間の給付型の奨学金と大学の奨励金を受けた筆者の体験談

以下は筆者の個人的な体験談ですが、奨学金をもらう流れのイメージや奨学金に対する考え方の参考になれば幸いです。

授業料全額免除の特別奨学生への招待を断ってよかったこと、日本学生支援機構の奨学金が受けられず民間の給付型の奨学金をもらったこと、その募集の情報の集め方や手続きの流れ、採用されるコツなども書いていきます。

かれこれ10年くらい前のことですが、筆者が高校3年生で長子、2学年下に私立の専門学校高等課程に通う兄弟がいました。家計に余裕があるわけではありませんが学資保険の積立もあり子供2人の就学が非常に困難という状況ではなかったと思います。

しかし、学費はできるだけ自分で負担したかったため、

①特別奨学生の招待を受けた授業料全額無料の大学(第一希望ではなく滑り止めで受けた大学)へ行く

②日本学生支援機構の奨学金に申し込む
という2つの選択肢を高校3年生のときに考えていました。

①の選択肢については、高校の学年主任から「学びたい分野を学んだほうがいい。」という強いアドバイスを受け、結局選択しませんでした。

②の選択肢については、第一種奨学金を大学2年次に在学採用で申し込みました。親は奨学金の申し込みをあまりよく思っておらず、反対していましたが、第一種奨学金だけなら…という落とし所で第一種奨学金にだけ申し込みをしました。しかし、第一種奨学金の申し込みが非常に多く、世帯年収が上限に近かったためか受けることができませんでした。

その後も日本学生支援機構の奨学金にこだわらず、給付型の奨学金を中心に募集情報をこまめにチェックしていました。大学の学生窓口からのお知らせや掲示板、ネットでも検索しました。

大学の学生課からのお知らせで大幸財団の奨学金募集を知り、応募しました。「そんな奨学金制度があるなんて知らなかった」という同級生も多く、筆者も意識して情報収集していなければ見逃していたと思います。

入学後に奨学金募集の情報を手に入れるためには、大学からのお知らせにくまなく目を通したり、自分で主体的に情報を集めたりしなければチャンスを逃してしまいます。

応募には、教授に書いてもらう推薦文も必要でした。筆者の場合、ゼミに入る前から見学も兼ねて大学院の研究のお手伝いをしていた関係で研究室の教授に難なく書いてもらうことができましたが、推薦文をお願いできるような関係の教授がいなければ応募は難しくなります。

また、推薦文を書いたことがない教授よりも書きなれている教授のほうが採用の要点をおさえた上手な推薦文を書いてくれるはずです。推薦文を誰に書いてもらうかは慎重に決めたほうがいいと思います。推薦文も1日や2日で書いていただけるものではなく、内容についての面談も含め2週間ほどかかりました。結果、県内の大学から応募が集中するため奨学生になれるかどうかわからない中でしたが、奨学生として選んでいただき約30万円の給付を受けました。

給付を受けたあとは、何に使ったのかという使いみちの報告書と感想文の提出、また、財団が主宰するセミナーへの参加が必須でしたが手間や面倒なことだとは思いませんでした。

当然ですが、使いみちは学費などに限定されており、異なる使い方が発覚した場合は返還を求められるといったきまり文章で通知されたと記憶しています。

また、大幸財団の奨学金とは別に大学が成績優秀者に給付する奨励金もいただきました。経済状況関係なく、各学部の前年度の成績上位者5名に10万円から3万円が給付されます。4年目は卒業してしまうのでもらえませんでしたが、毎年10万円をいただいたので在学中に30万円の奨励金をいただくことができました。

こちらの奨励金は使途も限定されておらず、何に使ったのかの報告も不要で、仮に全額を遊びに使ったとしても咎められるものではありませんでした。奨励金でありながらお祝い金のような側面もあったように思います。

大幸財団の奨学金と合わせると4年間で約60万円の給付を受けることができました。

もし、特別奨励学生として希望度の低い大学へ行けば金銭面でもっと余裕があったかもしれませんが、学びたいことを学んだという経験はお金と代えがたいものがあります。

もし、授業料免除だけを目的に希望度の低い大学を選んでいたら、「勉強したいことができなかった」と後悔が残ったかもしれません。「学びたい分野を学んだほうがいい」という高校の先生のアドバイスは本当でした。

また、筆者は返済の必要がない奨学金しか受けませんでしたが、返済しなくてよいということのありがたさはいただいた当時よりも卒業後に自分で本格的に働くようになってから骨身にしみて実感しました。

奨学金といえど、「借金」というイメージが学生の頃はどうしても薄かったように思います。「周りもみんなお金を借りてるし、大丈夫だろう」と甘く考えていた部分があったかもしれません。

就職すること、働いて収入を得ること、得た収入から生活をしてお金を返していくこと、どれも学生が実感するのは難しいことです。

親が「学費を自分でなんとかしたいというだけの理由で奨学金を借りるのはやめなさい、とくに第二種奨学金は利息がつくからやめておきなさい」と強く止めてくれたのがなぜだったのか、社会人になってからのほうがよく理解できます。

あくまで筆者の体験と感想ですが、奨学金を借りようと思っているご家庭では、ぜひ学生本人と社会人である保護者や先生含む学校の職員とでよく話し合って、なぜ奨学金を借りる必要があるのか、何のために借りるのかを考えてほしいと思います。そして、有意義な学生生活にしてほしいと切に願います。

スポンサードリンク

PAGETOP