目的別ローンとカードローンの違いは?

目的別ローンは何かしらの目的がないとお金を借りられないローンという感じがしますが、カードローンは何なのでしょうか?カードを使って、お金を借りるローン?

目的別ローンとカードローンにはいろいろな違いがあります。

ですので、目的別ローンとしてお金を借りることができるのに、カードローンでお金を借りてしまうと、金利で損をしてしまうことも!

目的別ローンとカードローンの特徴と違いを詳しく解説します。

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目的別ローンの特徴

まずは目的別ローンの特徴を確認しましょう。

目的別ローンは個人向けローンの中でも、資金使途(お金を使う目的)が決まっている融資になります。

★目的別ローン 資金使途の例
住宅ローン、リフォームローン、アパートローン、自動車ローン、教育ローン、ブライダルローン、ビューティーローン(美容)、トラベルローン、メモリアルローン(葬儀)、介護ローンなど

資金使途が限定されているため審査が厳しく、入金は申込者を介さずに相手先金融機関に直接振り込まれることも多くなっています。

消費者金融などのように気軽にお金を借りられる感じではありませんが、その分金利はとても低く設定されています。

目的別ローンのさらに細かい特徴をご紹介します。

申告した目的にのみ利用可能

目的別ローンで借りたお金は、申し込みの際に申告した内容にしか使うことができません。

リフォームローンで借りたお金で旅行に行くというようなことはできないということになります。

資金使途が限定されているので、融資は利用者の口座ではなく利用相手先の金融機関に直接入金されることも珍しくありません。

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目的別ローンは低金利

目的別ローンは申込時に申告した内容にしか使うことができず、最初に必要な金額を借りたら後は返済を続けるのみとなります。追加融資を受けたい場合は改めて審査を受けることとなります。

ですので、基本的には契約をしたと同時に完済する期日もわかることになります。

こういった「いくらを」「どのように」「いつまでに」返済するのかを決めて、一括で借り入れをすることを「証書貸付」と呼びます。

証書貸付ではボーナス返済も行うのか等、細かいところまで決めた上で契約をするので、利用者は真剣に返済しやすいローンとなります。

貸金業者からすると、住宅ローンのような規模が大きい融資には担保を付けることもできますし、きちんと返済する人だけを審査に通すことになるので、比較的低リスクな貸付けとなります。

そのため、金利を低く設定することができます。

また、目的別ローンは、融資を受けることで何かしらの物や受けるサービスなど、借主にとって価値のあるものが残ることになります。

物としては残らなくても結婚式の素晴らしい思い出や、旅行でしか味わえない高揚感などは一生忘れないですよね。

一方、カードローンのように資金使途が自由だと、10万円借りても何に使ったかわからないという結果になることも珍しくありません。

人間は、物やサービスなどの対価に対する返済はきちんと行う傾向にあります。

目的別ローンの方が返済されやすいという点からも金利を低く設定することができるのです。

返済スタイルが決まっている

目的別ローンは返済期間が決まっています。

住宅ローンなら30年で払い終えるのか、35年で完済するのか等、支払いを終わる期日を最初に決める必要があります。

そのため、毎月の返済額は

・融資額
・返済期日

の2つから決められることになります。

毎月返済できる額と返済期間から融資額の見当をつけることもできますね。

例)35歳の人ができるだけ早く完済をしたい場合
できるだけ早く完済を目指すために、毎月のお給料から12万円を返済にあてるとすると、20年で2880万円まで支払えるローンを組めることになります。

例)35歳の人ができるだけ毎月の返済負担を減らしたい場合
返済にあてることができる金額を減らしたい場合は、返済期間を長く設定することになります。

毎月7万円を返済にあてて、定年退職が予想される65歳で完済を目指す場合は2520万円まで支払えるローンを組めることになります。

住宅ローンのように金額が大きくなる目的別ローンでも、返済期日は契約と同時に決まることになります。

毎月7万円とか10万円だったら家賃と変わらないから払えるかも、と思えてきますが、現役時代は問題なく返済できても、年齢を重ねると何がおこるかわかりません。

融資額が大きくなるほど、1年でも早く完済を目指せるプランを組む必要があります。

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カードローンの特徴

カードローンを簡単に言うと、お金借りるためだけのサービスになります。
消費者金融、銀行カードローン、信販会社系カードローンなどがあり、それぞれ金利や審査に必要な時間などに違いがあります。

融資を受けるには審査が必要ですが、1度審査に通ってしまえば、限度額に達するまで何度でもお金を借りることができます。

手続きもとても簡単で、目的別ローンと比べると必要書類も少なく審査にかかる時間も短く、即日融資も可能となっています。

カードローンは無担保・保証人不要

カードローンは「対人信用」という考え方で融資を行っています。

対人信用は利用者のお給料(つまり返済能力)に基づいてお金を貸す仕組みです。

なのでカードローンでは「年収が低いからお金を貸さない」とか「返済に不安があるから担保をつけて欲しい」ではなく「低い年収(返済能力)に見合った限度額を設ける」という貸付けを行ってもらうことが可能となっています。

わたしたちの身近なところで担保をとってお金を貸すという貸付けを行っているのは質屋になります。

質屋は、預けたものを担保にお金を貸してくれます。

期限までに返済できたら品物が返ってきます。できなかったら品物が返済してもらえず質流れすることになりますが、質流れした場合はお金を返す必要はありません。

大手消費者金融や銀行カードローンでは、このような担保システムは一切行っていません。

保証人も不要です。

保証人とは、その名のとおり主債務者が返済不能となったときに代わりに返済する義務を負う人となります。

そんなことを人に頼むのも申し訳ないですし、頼まれてもなりたくないというところが本音ではないでしょうか?

カードローンなら保証人問題で頭を悩ませることもありません!

カードローンは資金使途が自由

カードローンは、目的別ローンのようにお金の使い道が限定されていません。
10万円借りたとしたら、2万円をショッピング、3万円をエステ、残り5万円で旅行に行っても良いのです。

極端な例では、ギャンブルに使ったとしてもカードローン会社から咎められることもありません。

唯一気を付けたいのが事業性資金として使うことです。

カードローン会社によっては、事業性資金としての利用は使用不可としているところがあり、そういった商品を事業に利用すると契約違反となってしまいます。

限度額内なら何度でもお金を借りられる

カードローンは、限度額内であれば何度でも自由にお金を借りることができます。

1度に大きな金額を借りることもできますし、給料日前の飲み会で足りない3,000円だけを借りるといった感じで、必要なときに必要な金額だけを借りることもできます。

お金の借りすぎには注意する必要がありますが、目的別ローンにはないとても便利なシステムです。

完済日(返済期限)が決まっていない

カードローンの返済は、毎月の最低返済額さえ返していれば良いので、目的別ローンのように明確な完済期日が決まっているわけではありません。

ただし最低返済額だけの返済では、なかなか元金を減らすことができないので、余裕があるときやボーナス時には最低返済額にプラスして任意の金額を支払う繰り上げ返済を利用することをおすすめします。

カードローンは金利が高い

カードローンは目的別ローンと比べると金利高めです。
三菱UFJ銀行で比較すると、

★三菱UFJ銀行の目的別ローンの例
・マイカーローン:1.72%~2.975%
・教育ローン:3.975%
・リフォームローン:2.875%
など

★三菱UFJ銀行のカードローン
・三菱UFJ銀行カードローン バンクイック:1.8%~14.6%
・三菱UFJ銀行カードローン マイカード プラス:14.6%

となっています。

ちなみに消費者金融大手のアコムの金利は3.0%~18.0%です。

金利が高い順にすると、

消費者金融 > 銀行カードローン > 目的別ローン

となります。

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目的別ローンとカードローンの違い

目的別ローンとカードローンの特徴を簡単にまとめると、

★目的別ローンは?
・申告した目的にのみ利用可能
・目的別ローンは低金利
・返済スタイルが決まっている

●目的別ローン 資金使途の例
住宅ローン、リフォームローン、アパートローン、自動車ローン、教育ローン、ブライダルローン、ビューティーローン(美容)、トラベルローン、メモリアルローン(葬儀)、介護ローンなど

★カードローンは?
・無担保・保証人不要で利用できる
・資金使途が自由
・自由にお金を引き出すことができる
・完済日(返済期限)が決まっていない
・金利が高い

となります。

これらの特徴を踏まえたうえで、目的別ローンとカードローンの違いを見ていきましょう。

手数料が違う

カードローンには手数料がほとんどありません。元金・利息以外に支払う手数料は、提携ATMの利用手数料くらいです。

一方目的別ローンは、契約時に事務手数料がかかる場合がほとんどです。

たとえば住信SBIネット銀行の場合、借り入れ金額の2%に相当する金額に消費税を加算した金額を手数料として徴収しています。

自動車ローンで150万円借りた場合、手数料だけで32,400円かかることになります。経費とはいえ馬鹿になりませんね。

繰り上げ返済手数料も把握しておこう

カードローンも目的別ローンも、どちらにも繰り上げ返済制度があります。

繰り上げ返済で元金をどんどん返済した方が返済総額を減らすことができるのですが、目的別ローンには繰り上げ返済手数料がかかることも多いです。

三菱UFJ銀行の住宅ローンの例にすると

・一部繰り上げ返済の場合

ネット 電話 テレビ電話 窓口
無料 5,400円 5,400円 16,200円

 

・期限前に完済する場合

ネット テレビ窓口 窓口
16,200円 21,600円 32,400円

 

この他にも、返済にまつわる手数料は以下のようなものがあります。

・特約設定手数料
借入後に変動金利から固定金利に変更する場合の手数料です。

ネット 郵送 テレビ電話 窓口
無料 無料 10,800円 10,800円

 

・条件変更手数料
借入後に返済条件の変更をする場合の手数料です。

テレビ窓口 窓口
5400円 5400円

 
目的別ローンを繰り上げ返済するときには、申し込み方法が違うだけで0円~16,200円の差を生むことになります。事前に必ず確認するようにしましょう!

カードローンの繰り上げ返済には手数料はかかりません。

審査にかかる時間が違う

目的別ローンは審査が大変慎重に進められます。住宅ローンともなれば印鑑証明書や住民業も必要で、揃えないといけない書類も多くなります。

一方カードローンは、消費者金融なら最短30分で審査が完了します。カードローンの中でも消費者金融は融資スピードに定評があります。

銀行カードローンでも早ければ翌日には借り入れできることもあります。

追加融資の審査

カードローンは限度額までなら何度でもお金を借りることができるので、追加融資の審査は不要です。

ただし、限度額そのものを上げたい場合は「増枠申請」という審査を受けることになります。

目的別ローンは、融資金が審査ごとに決定されるので、追加融資を受けたい場合は必ず審査を受けることになります。

借りられる金額が違う

目的別ローンの中でも金額が桁違いに大きくなるのが住宅ローンですよね。

目的別ローンは、その目的に見合った金額を貸してもらえるので、住宅ローンのように数千万円の融資を受けられることもあれば、プチ整形のために数万円だけ借りるといった使い方も可能です。

カードローンの借り入れ可能額は、年収や返済能力にもよるのですが、消費者金融・信販会社系カードローンには「総量規制」というルールが存在します。

総量規制とは?

総量規制は、年収の3分の1以上の金額を貸してはいけないという貸金業法による規則になります。

年収300万円の人なら100万円までしか貸してはいけないということですね。

総量規制は、「1個人あたりの借り入れ限度額」となるので、複数社から借りる場合は、借り入れ金の合計が年収の3分の1までとなります。

年収300万円の人がA社から30万円、B社から40万円借りている場合は、あと30万円しか借りられないことになります。

銀行カードローンは総量規制対象外

総量規制は貸金業法に基づく規則になるのですが、銀行は銀行法に基づいているため、総量規制に該当しません。

総量規制は多重債務者を減らすためにできた対策で、消費者を守るために生まれました。

でも、消費者金融が年収に対して適正な貸付けを行うとしているのに、銀行が際限なくお金を貸してしまったら、多重債務者がなかなか減らないことになりますよね。

そこで銀行は、総量規制を参考に年収の3分の1を目安とした貸付けを行う自主規制を始めています。

総量規制対象外とはいえ、年収に関係なくお金を借りられるわけではありません。

銀行カードローンなら専業主婦も借り入れ可能

総量規制では、年収の3分の1まではお金を貸してはいけないと決められています。そのため、消費者金融では年収が0円の専業主婦は借り入れをすることができません。

収入がない専業主婦が消費者金融で借り入れをするには、「配偶者貸付け」という方法を利用することになります。

しかし、配偶者貸付けには婚姻証明書や配偶者の承諾書などが必要になるため、手続きが煩雑になる上に、一般的なカードローンよりもトラブルにもなりやすいので、大手消費者金融は配偶者貸付けを取り扱っていません。

銀行カードローンは、総量規制の対象になっていないので、収入がない専業主婦に融資をしても法律違反になりません。
そのため、専業主婦も利用OKとしている銀行カードローンもあります。

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カードローンは返済期間が長くなると利息が増える

カードローンは、返済期限が決められていません。一応、「〇年以内に返済すること」という大きなルールはあるのですが、目的別ローンのように「何年何月何日に完済する」みたいな詳細な返済期日はないのです。

返済期限がないことは、利用者にとってはありがたいように感じられますが、カードローンの利息は日割りで増えていくので、借り入れ期間が長くなればなるほど返済総額が増えてしまいます。

カードローンの利息を減らしたいなら、借り入れ期間をできるだけ短くするのが鉄則です。

目的別ローンには年収制限があることも

目的別ローンには、年収制限が設けられていることも多いです。

三井住友銀行 教育ローン(無担保)の場合、前年度税込年収が200万円以上となっていますし、JAバンク新潟のJAブライダルローン(マリアージュ)は、前年度の税込年収が200万円以上の方(農業者の方は150万円以上)となっています。

年収と勤続年収が明確に決められている目的別ローンも多いので、申し込みの際にはしっかり確認するようにしましょう。

カードローンが目的別ローンに影響することもある

資金使途が決められていないカードローンなら、お金に困ったときに気軽に借りることができるので本当に便利なのですが、返済だけは絶対に遅れないようにしましょう。

返済遅れが長く続いてブラックリストに載ってしまうと、後々の住宅ローンに影響を及ぼすこともあります。

よく「ブラックリストは5年で消える」と言われていますが、ブラックリストに載った理由によってはもっと長くなってしまいます。

延滞・滞納が続いた場合は、完済から5年になります。

ですので、ブラックリストに載ったときから完済までにかかった期間にプラスして5年が掲載期間となります。

自己破産などの債務整理を行った場合は、最長10年が掲載期間になります。

ブラックリストに載っている5年~10年の間はクレジットカードを作ることもできませんし、カードローンも利用できません。目的別ローンも利用を断られています。

スマホの分割払いのように金額が小さいローンなら利用できる場合もありますが、基本的には金融商品は利用できないと思っておきましょう。

カードローン契約をしているだけで目的別ローンが不利になることも

ブラックリスト入りしなくても、カードローンが目的別ローンに悪影響を与えることがあります。

目的別ローンの審査の際に、カードローンやクレジットカードのキャッシング枠があるだけでお金を借りている状態とみなされることがあるんです。

なぜそんなことがおこるのかというと、今は利用していなくても、利用枠があるということは、いつでもお金を借りることができるという状態になるからです。

実際にお金を借りていなくても借り入れ中と同じ状態とされて審査落ちするのは残念ですよね。

使わなくなったカードローンは、目的別ローン(特に住宅ローン)利用前に解約するようにしましょう。

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