ギャンブルで作った借金は返済義務がないって本当?

ギャンブルという言葉にあまり良いイメージがない人も多いのではないでしょうか。

日常のちょっとした息抜き程度に楽しめるギャンブルもありますが、どハマりしてしまうと借金を生むことになるので、危険はないとは実際言えないですよね。

でも、万が一ギャンブルが原因で借金ができてしまったとしても、返済の必要がないケースがあるってご存知でした?

ギャンブルで作った借金が返さなくて良い場合があるって不思議な感じもしますが、実際にありえることなんです。

この記事ではギャンブルで作った借金の返済が不要なケースと、確実に返済が必要なケースを詳しくご紹介しています。

ギャンブルをやらない方も、ぜひ知識のひとつとして知っておいてください。

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ギャンブルにも種類がある

まったくギャンブルをやらない人から見ると、競馬も麻雀もパチンコも同じように思えるかもしれませんが、ギャンブルにも種類があるんです。

パチンコ・スロット

パチンコは身近なギャンブルの代表ではないでしょうか。

パチンコ店には景品があり、出玉の数によってお菓子やブランド品と交換することができます・・・というのは建前。

実際は、パチンコ店内で出玉の数に応じた交換用の金のチップなどを受け取って、お店の外にある換金所でお金と交換している人の方が大半でしょう。

どうしてこんな面倒なことをして店外でお金に変えるのかというと、風営法第23条(遊技場営業者の禁止行為)によって、パチンコの出玉を現金に直接交換してはいけないと定められているからなんです。

第二十三条 第二条第一項第四号の営業(ぱちんこ屋その他政令で定めるものに限る。)を営む者は、前条第一項の規定によるほか、その営業に関し、次に掲げる行為をしてはならない。
一 現金又は有価証券を賞品として提供すること。

引用:e-Gov法令検索

通常は出玉をジェットカウンターに流すと、出玉の数が印字されたレシートがでてきます。これを店員さんにわたすと暗黙の了解で景品としてチップと交換になります。このとき受け取るチップを「特殊景品」と言ったりもします。

あくまでも景品という扱いなわけです。

お店の外にある景品交換所は古物商の営業許可を受けていて、特殊景品を買い取って現金を支払うという形式になっています。

つまり、パチンコ店は景品としてチップを客に渡し、客はパチンコ店とはまったく関係ない古物商の店(景品交換所)にチップを持っていき、景品交換所は相応の価値でチップを買い取るという形式を作ることで、風営法第23条から逃れているというわけですね。

パチンコ店内でお金と交換していないことから完全なる違法とは言えないため警察の摘発もないですが、グレーゾーンではありますね。

カジノ、麻雀などの賭博

カジノ法案も成立して、これからまた定義が変わっていくと思いますが、雀荘やルーレット等をお金を賭けて行うのは違法です。

刑法第百八十五条において

「第百八十五条 賭と博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭(か)けたにとどまるときは、この限りでない。」

と定められています。

引用:e-Gov法令検索

カルチャーセンターで行われるようなお金をかけずにただ麻雀を楽しむ行為には違法性はありません。あくまでもお金を賭けることが違法となります。

競艇、競馬、競輪、オートレース

これらは「公営ギャンブル」と呼ばれるもので、地方の公共団体や特殊法人が行っています。有名人を起用したコマーシャルもよく見かけますよね。ちなみに、JRA(日本中央競馬会)も特殊法人のひとつです。

今現在、公営ギャンブルとして認められているものは、

・競艇
・競馬
・競輪
・オートレース

の4種類になります。公営ギャンブルの収益の一部は、税金として国に収められています。

宝くじ、toto、スクラッチ

厳密には違うのですが、宝くじなども広義の意味では公営ギャンブルと言えますね。

宝くじの当選金には税金がかからないことはよく知られていますが、これにも法律が絡んでいます。当せん金付証票法の第十三条によって、宝くじの当選金には所得税がかからないようになっているのです。

第十三条 当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない。

引用:e-Gov法令検索

じゃあ宝くじは完全に無税なのかというと、実はそうではありません。私たちは宝くじを購入するときに税金を払っているんです。

宝くじを買うとそのうちの40%が収益金として販売元の自治体に収められ、公共事業などに使われることになります。

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借金の返済をしなくて良いギャンブルはどれ?

4種類のギャンブルをご紹介しましたが、これら全てが返済を免れられるわけではありません。返済しなくて良いギャンブルの借金の条件を確認しましょう。

1.違法ギャンブルが対象

違法ギャンブルこそ返済しないと後からとんでもないことになりそうですが、これにはきちんとした理由があります。

大金をかけた麻雀やカジノ、違法パチンコは、あくまでも違法です。そもそも法を犯して行っているギャンブルで借りたお金の返済に法は適用されません。

いくら違法雀荘や違法カジノが「お金を貸したのに返済してくれない!」と裁判所に泣きついても、法の元にある裁判所が違法な経営に力を貸して借金の返済を促すようなことをすることはないのです。

個人間であっても同じです。違法ギャンブルに勝った人が負けた人に貸したお金を返してもらえない場合も、法律や裁判所が力を貸すことはありません。

2.お店、勝っている相手から直接お金を借りていること

例えば麻雀で勝負に勝っている方が箱割れした人に「貸しにしとくから勝負を続けよう」と言ったとします。

最初は数千円の負けだとしても繰り返していくと借金も大きくなっていきますよね。

でも、負け越している方がお金を払わなかったとしても法で罰せられることはないですし、お金を貸した方が法律によって借金を返済してもらうことはできません。

なぜなら、そもそも違法だから。仮に借金問題に強い弁護士に依頼をしたとしても、「いやいや、そもそもやってることが違法だし、むしろ、賭博罪に該当する行為ではないですか?」と促されてしまうかもしれません。

相手が人間ではなく、お店からの借り入れでも同じです。

店がツケにしておくと言って借金をするような形になった場合も、直筆の借用書があったとしても返済の義務はありません。

ただし、お金がなくなったからといって消費者金融などからお金を借りてしまった場合は話は別です。

借金の理由が違法ギャンブルであったとしても、お金を借りた行為自体に違法性はまったくないので、全額返済する義務があります。

借金を踏み倒すと当然自分にペナルティが返ってきてしまいます。

3.返したお金は取り戻せない

違法なお店や取引であっても、1度相手に返したお金を「違法だから返して」と言うことはできません。

双方が違法と知ったうえで行った金銭のやり取りである以上、支払ってしまえばそこで終わりです。

このことは民法708条にも記載があります。

不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。

引用:WIKIBOOKS

公序良俗に反した相手方の利益だとしても返還請求はできないよ、ということですね。

これらの3つの条件を満たしたときには、金額に関わらず借金の返済義務はなくなるのです。

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まとめ:返さなくて良いギャンブルの借金は実在する・・・が

★返済をしなくても良いギャンブルの借金
1.違法ギャンブルであること
2.勝っている相手や店から直接借りていること
3.返済をしていない状態であること

これらの条件を満たしていれば、借金の返済が不要であることがわかりましたね。

ただし返済の義務がないとはいえ、違法ギャンブルを行った立場で「返済の必要がないから払いません!」と言えるでしょうか?

法的には払わなくて良いのですが、違法なお店を経営している側はそもそも法を犯すということをなんとも思っていないので、そういう理屈が通用するとも思えません。

そもそも違法ギャンブルには手を出すべきではないのです。

一方、返済が必要な借金をギャンブルで作ってしまった場合は、地道に返済を行う必要があります。

給料で返せる範囲だったら少しずつでもしっかり返済すれば良いのですが、なかなかそもういかないのがギャンブルの借金ですよね・・・。

返済中もやろうと思えばいくらでもギャンブルができるわけですし、中には返済のために家族から借りたお金を「金を増やす」という名目でまたギャンブルにつぎ込むパターンもあります。

みんなわかっていることと思いますが、公営ギャンブルでもパチンコでも、ギャンブルと呼ばれるものには中毒性があります。

ギャンブルの借金を作らないためには、ほどほどに楽しむか一切手を出さないかのどちらかになるでしょう。

「いつかかならず増えるから」という気持ちを持ち続けて、家族の反対を押し切って続けてしまうとギャンブル依存症になってしまいます。

どうしてもお金が返せない場合の方法として自己破産が考えられます。自己破産は借金が全額免除になるので、債務整理の中でも最強の手段と言えます。

ただし、5年~10年の間はどこからもお金を借りることができない、クレジットカードが作れない、不動産や20万円を超える貯金などの資産とみなされるものが没収になるなどの大きなデメリットもあります。

しかし、これだけ大きなデメリットがあって生活に制限がかかってしまう自己破産を行っても、ギャンブルで作った借金は免責にならないこともあるのです。

当たり前のことですが、ギャンブルで作る借金というのは完全に自己責任になります。行き過ぎると家族や大切な人にも迷惑がかかり、悲しい想いをさせることになります。

違法ギャンブルには手を出さない、その他のギャンブルも気分転換程度にほどほどに楽しむようにしましょうね!

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