カードローン【無人契約機】流れ・必要書類・審査時間など
もうかなり昔の話ですが、アコムの自動契約機「むじんくん」は「ラララむじんくん♪」のフレーズでとても有名でした。
このコマーシャルが始まったのが1996年なので、もう22年前になるなのですが、自動契約機(むじんくん)は今でも現役で活躍しています。
ただし、ネットがここまで便利に使える世の中ですから、自動契約機がいちばん手軽なカードローン申し込み方法かと言われると、そうでもないような気がします。
この記事では、無人契約機でできることや、効率の良い活用方法などをご紹介します。
無人契約機がある消費者金融・銀行
消費者金融のアコム、アイフル、プロミス、レイクALSAには無人契約機があります。(レイクALSAは新生銀行カードローン レイク自動契約コーナーが利用可能です)
銀行カードローンは、無人契約機を設置していない場合が多いのですが、三井住友銀行カードローンと三菱UFJカードローン バンクイックは用意があります。
カードローン名 | 営業時間 | 店舗数(2018年3月現在) |
アコム | 09:00 – 21:00 年中無休(年末年始は除く) | 1082 |
アイフル | 09:00 – 22:00 | 875 |
プロミス | 09:00 – 21:00※契約機によって営業時間が異なる。 | 995 |
レイクALSA | 平日・土曜08:00 – 24:00 日曜・祝日08:00 – 22:00 毎月第3日曜08:00 – 19:00 |
774 |
三井住友銀行カードローン | 09:00 – 21:00 | 995 |
三菱UFJカードローン バンクイック | 平日09:00 – 20:00 土曜・祝日10:00 – 18:00 日曜10:00 – 17:00 |
627 |
※営業時間は店舗によって異なる場合があります。
※三菱UFJカードローン バンクイックのみ2018年6月現在のデータとなります。
無人契約機ってどうなってるの?
無人契約機は小さい建物やボックスタイプの無人店舗です。
一般的な無人契約機でできることは、申し込み・契約(契約書の発行含む)・ローンカードの発行です。
申し込みからローンカードの発行まで基本的に全て自分ひとりで行えるように、誰にでもわかりやすいような操作方法になっています。
なお、不明点は備え付けの電話でオペレーターさんに確認することも可能です。
無人契約機に入れるのは1人だけ
中に入ると自動的に鍵がかかるようになっているので、入店中に他の人がガチャッと入ってくることはありません。(手動で鍵をかける場合もあります)
また犯罪防止の観点から店舗内には1人しか入れないので、付き添いの方と一緒に入ることはできません。ですので、日本語がわからない外国人の付き添いなども不可となります。
無人契約機の中にあるもの
店内にあるのは基本的に操作する機械、それから椅子です。
操作はモニター画面に直接触れて操作するタッチパネルが一般的ですが、アイフルだけちょっと特殊で、ボックスの中には電話が設置されています。
アイフルの無人契約機は、「無人契約でんわBOX てまいらず」という名称なのですが、その名のとおり電話で手続きを進められるんです。
情報の入力は電話の向こうのオペレーターさんが行ってくれるので、タッチパネルの操作や文字入力が苦手な方でも使いやすいですよ。
オペレーターさん直通の電話はどの無人契約機にも設置されていて、無料で使用することができます。
書類の送付、契約書の発行も無人契約機内でできる
免許証や給与明細書などの書類を原本からスキャンできる機械も設置されているので、本人確認書類はコピーしていく必要もありません。
無人契約機のメリット・デメリット
無人契約機を利用することのメリット・デメリットを見ていきましょう。
無人契約機を利用するメリット
●申し込みから借り入れまでその場で完了する
無人契約機では、申し込み・契約・ローンカードの発行までその場で行うことができます。
また、無人契約機の横にはATMが設置されていることが多いので、現金の借り入れもその場でできます。
●わからないことを直接聞ける
無人契約機には、オペレーターさんにつながる直通電話が設置されているので、入力項目でわからないこと、借り入れ・返済の仕方でわからないことなどをその場で確認することができます。電話は無料で利用できます。
無人契約機を利用するデメリット
ネット申し込みが主流になっている今では、無人契約機の利用はデメリットの方が多いかもしれません。
●場所を調べて行く手間がかかる
無人契約機を利用するには、自分で最寄りの場所を調べて営業時間内に行く必要があります。公式サイトには検索ページがありますが、いちばん近いところを調べて実際に足を運ぶのは面倒に感じます。
●書類にミスがあると二度手間になる
無人契約機で申し込みをするには必要書類を持参しないといけません。これも何が必要か自分で調べたうえでカンペキに揃えて持参しないと、万が一間違いがあったら1度自宅に戻って再度無人契約機に行くというとんでもない手間がかかります。
●誰かに見られる可能性もある
無人契約機の中に入ってしまえば誰とも顔を合わせることはありませんが、中に入るまでは誰に見られるかわからないというリスクもあります。無人契約機から出た瞬間に友達とバッタリ・・・なんてことがあったら最悪です。
●営業時間内でも空いてないこともある
せっかく営業時間を調べて足を運んでも先客がいたなど、無人契約機が空いていないこともあります。ATMと違って数分で終わるものではないので、空いていなかったら時間を改める必要があります。
●待ち時間が長いのがストレス
審査結果が出るまでの時間は最短30分ですが、申し込み内容を入力をする時間、契約にかかる時間などを考えると早くても1時間はかかるのではないでしょうか。ATMくらいの大きさの箱の中に最低1時間もいないといけないのはストレスを感じそうです。また、確実に通るとは限らない審査結果を待つ時間はとても長く感じそうです。
●その日のうちに審査結果が出るとは限らない
これはあまりにも遅い時間に無人契約機に行った場合の話ですが、無人契約機の営業時間と消費者金融が審査をできる時間帯は同じではないので、その日のうちに審査を行ってもらえないこともあります。
また、審査はできたとしても在籍確認の電話に勤務先の人が誰も出なくて確認が取れないこともあります。せっかく無人契約機に行ったとしても、その日のうちに契約ができないこともあります。
無人契約機の効率的な使い方
無人契約機のデメリットばかりをご紹介してしまいましたが、使い方をちょっと変えれば、とても効率的に利用することもできるんです。
おすすめは、ネット申し込みとの組み合わせです。
パソコンやスマホで申し込みを行うと、まず自分が落ち着けるところで入力ができるので緊張しません。
会社の正式名称や電話番号など、入力でわからないことは自分のペースで調べることもできます。
申し込みは24時間可能なので、夜に申し込んでおけば翌営業日の午前中には審査結果をもらえます。
審査結果がでたら、次に行うことは契約です。
契約はネットでもできることが多いので、ここまでは全て自宅にいながら手続きを進めることができます。
この次のステップはローンカードの発行なので、ここで無人契約機に行くと無駄がないんです。
審査も通過して契約も済んでいる状態なので、無人契約機でやることはローンカードの発行だけなので、滞在時間は数分です。
ローンカードは郵送してもらうこともできるのですが、日数がかかりますし、自宅にカードローン会社から郵便物が届くって、ちょっと不安じゃないですか?
ローンカード発行型のカードローンを利用する場合は、カード発行のときだけ無人契約機を利用するとスムーズに借り入れを行うことができます。
無人契約機で申し込みをする流れ
申し込みを無人契約機で行うことはあまりおすすめではありませんが、基本的な流れをご紹介します。
↓
2.自動音声で無人契約機で申し込みを行う流れの説明があるので、聞きます。
↓
3.必要情報を入力します。
入力項目はちゃんと指示があるので、指示通りに入力すれば大丈夫です。
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4.本人確認書類の読み取りを行います。(やり方も指示があります)
↓
5.無人契約機に備え付けの電話にオペレーターから電話がかかってきて、申込内容の確認があります。
記入したことの確認があるので、入力したことをそのまま答えれば大丈夫です。
↓
6.審査と在籍確認が行われるので、ひたすら待ちます。
↓
7.審査結果が備え付けの電話で伝えられます。
↓
8.カードローンの利用方法(借り方・返し方など)を、オペレーターから電話で説明があるので、しっかり聞きます。
↓
9.限度額、金利、利用方法など全てに納得できて、契約書もしっかり読んだら契約書に署名をします。
↓
10.契約書をスキャンして、カードローン会社に送ります。(やり方は指示があります)
↓
11.ローンカードの発行があります。
カードローン会社によっては、最初に本人確認書類の読み取りを行うこともあります。
無人契約機でカードローン申し込み Q&A
無人契約機にいる間の在籍確認はどうなる?など、気になることをQ&Aにまとめました。
持って行く書類は何?
申し込みを無人契約機で行うなら、必要書類は絶対に確実なものを持っていきましょう。
●本人確認書類
有効期限内で現住所が記載されている運転免許証があれば確実です。
無い場合は、パスポート、健康保険証でも大丈夫ですが、健康保険証のように顔写真がない場合は、2種類の本人確認書類が必要になる場合もあります。
●収入証明書
収入証明書は消費者金融の場合、
・50万円以上の借り入れを希望する場合
・借り入れ希望額と他社から借りている金額が100万円を超える場合
には必ず必要です。
また、これ以外でもカードローン会社が必要と判断したら提出しなければいけないので、持参することをおすすめします。
収入証明書は、給与明細書、源泉徴収票、確定申告書などが有効です。
必要書類は、各カードローン会社の公式サイトに必ず記載があります。
事前に調べて確実に揃えてから無人契約機にいきましょう。
在籍確認はどうなる?
在籍確認は、あなたが申告した勤務先にあなたが本当に勤めているかを確認する作業です。確認方法は電話が一般的です。
カードローン会社のオペレーターさんが、あなたの勤め先に電話をかけて「田中と申しますが[あなた]さんはいらっしゃいますか?」と聞きます。
オペレーターさんが会社名を名乗ることはなく、必ず個人名で電話がかかってきます。
でも、電話をもらってもあなた本人は無人契約機の中にいるので、会社にいるはずがないですよね。
在籍確認では、あなたが在籍していることがわかれば良いので、あなたが電話に出なくてもクリアすることが可能です。
電話を取った人が「[あなた]はただいま不在です」とか「本日はお休みをいただいております」などと回答することでも在籍していることがわかるので、これだけで大丈夫なんです。
また、会社に電話をかけてほしくない場合は、社員証や給与明細書の提出を電話在籍確認の代わりとしてもらえることもあります。
勤務先への電話を避けたい場合は相談してみて下さい。
実際、審査にどれくらい時間がかかるの?
審査にかかる時間は最短で30分としているところが多いのですが、他社からの借り入れが多いなど1時間以上かかることもあります。
これに合わせて必要情報を入力する時間、電話で説明を受ける時間、契約手続き、ローンカード発行時間などを含めると、やはり最低1時間と考えておいた方が良さそうです。
なお、1度無人契約機に入ったら、原則審査が終わるまでは外に出ることができません。
途中でトイレに行きたくなったら・・・と考えると、やはり申し込みはネットで行った方が良さそうですね。
無人契約機が混雑するタイミングは?
無人契約機は、仕事や学校が終わった後、みんながお金を必要とするときに混雑する傾向にあります。
・平日の夕方
・土日
・祝祭日
・ゴールデンウィーク、お盆などの連休前
・クリスマス前
・給料日前
逆に考えると、無人契約機が比較的空いているのは平日の日中だけということになりそうです。
まとめ:無人契約機は使い方次第で便利に!
無人契約機で申し込みから行うと、必ず30分以上の待ち時間が発生しますし、書類に不備があったら出直しになるという点から、やはり申し込みはネットで行うことをおすすめします。
ただ、時間に余裕があって本人確認書類と収入証明書がきちんと用意できれば、1度足を運ぶだけで申し込みからお金を借りるところまでを全て済ませることができるのは無人契約機の良いところですね。
オペレーターさんに電話で確認できるので、わからないことをひとつづつ解決できるところも助かります。
無人契約機でローンカードを発行すると、自宅に郵便物が届くことがないので、郵便物で家族バレしにくいという点もメリットと言えそうです。
カードローンの申し込みは、無人契約機以外でもネット、電話、有人の店舗などでも可能なので、ご自分がいちばん便利だと思う方法で行ってみてください。
この記事の監修者(専門家)

この記事を監修したのは株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩」氏です。金融系のメディア運営を10年以上運営している実績がある専門家です。
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